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電通PRコンサルティングの子育て社員に聞いてみた!子育て×仕事のリアル

電通PRコンサルティング(以下:電通PRC)には、産休・育休を取得しながら働く子育て社員が多くいます。
忙しいというイメージの強いPR業界で、どのように子育てと仕事を両立しているのか、育児のために活用している会社の諸制度から、子育てと仕事の両立のために大切にしていることまで、現役子育て社員の4人からお話を伺いました。

※2024年1月取材時の内容になります。

Profile

PRソリューション局

森 佑奈 (もり ゆうな)

2009年入社。
PRソリューション局から他部署に異動する中で、産休・育休を2回取得した後、再びPRソリューション局へ。
5歳、3歳の2児の母。

経営推進局 人事総務部 

長谷川 絢子 (はせがわ あやこ)

2009年入社。
PRソリューション局を経て、メディアソリューション部在籍中に産休・育休を取得。
2022年から人事総務部に異動し、主に採用を担当。
5歳の1児の母。

統合コミュニケーション局 データストラテジー部

西山 大地 (にしやま だいち)

2021年に中間採用入社。
データストラテジー部でクライアント周辺や生活者のデータ収集・分析に当たる。
2022年に子どもが誕生し、2回に分けて育休を取得。
1歳の1児の父。

ステークホルダーエンゲージメント局 コーポレートコミュニケーション部

池田 愛之 (いけだ あいし)

2012年入社。 
PRソリューション局を経て、7年目から現在の部署でリスクコミュニケーションを担当。
2023年に子どもが誕生し、3カ月の育休を取得。
0歳の1児の父。

Q. 今日は子育て社員の皆さんに集まっていただきました。早速ですが、皆さんが育休を取得しようと思ったきっかけや取得した期間を教えてください。

西山

育休は人生でそうそうない体験ですし、当然、取得するものと思って、楽しみにしていました。

私は人事の方からご紹介いただいたこともあり、新しい制度を活用して2回に分けて育休を取得しました。1回目の育休は、慣れない育児で大変だろうと予想される生後1カ月のタイミングで一月取得し、2回目は一度復職して業務を整理した後に1回目よりも長めに取得しようと考え、復職してから半年後にも二月取得をしました。

池田

一般的には育休を取る男性はまだ少ないとは聞いていましたが、これからもずっと働いていく中で、これだけ育児に向き合える期間はないと思ったので、3カ月の育休を取ることにしました。社内に男性育休の先行事例が結構あったことも後押しになりましたね。

1人目のときは、育児がどんなものなのか、自分やわが子には、どれぐらいの育休期間が必要なのか分からなかったので、育休を丸1年取った後、子どもが1歳1カ月のときに復職しましたが、2人目のときは生後7カ月のタイミングで復職しました。

長谷川

私も初めての出産で、子育てがどんなものなのかが分かりませんでしたし、子どもの月齢によっても子育ての大変さが変わるだろうと思ったので、育休は1年取ろうと考えていました。復職を予定していた2020年春にコロナ禍が重なり、保育園が閉鎖されていたので、当初の予定より育休を延長し、結果的に1年半ほど取得することになりました。

Q. 産休・育休を取得するに当たって不安はありましたか?

不安はありませんでした。妊娠中も心身共に安定していて、普段と変わらず仕事ができていたので、先々のことを明るく考えられたのが大きいですね。また、夫は「妻が●●すべき」といった、性別にひもづいた役割分担の意識がなく、「夫婦共に、子育てと並行して仕事するのは当たり前だから(家事や育児は)やれる方がやる」という同じスタンスでいられたことも、不安を抱かずにいられた要因かもしれません。

池田

反対に私は不安でいっぱいでした。仕事の面では、「入社10年を超えて、仕事にも慣れてきたところなのに、仕事を一気に引きはがしてキャリアを中断して大丈夫かな」とも思っていました。一方、プライベートの面では、ネットで「夫が育休を取ったけれど、全然使いものにならない」という書き込みを見て、自分もそうなるのではと不安でしたね(笑)。

Q. 育休取得時の周囲の反応も気になります。社内や社外の人からはどんな反応がありましたか?

西山

ネガティブな反応をする人はおらず、「もっと(長期間)取ったらいいのに」とよく言われました。クライアントさんから「素晴らしい」と褒めていただくことも多かったですね。

池田

私も部署内や仕事で関わっている人から応援してもらえましたし、後輩からは「自分のときも取りたいから、もっと長期間取ってほしい!」と言われました(笑)。女性をターゲットにした商品を扱うクライアントさんからは「さすが電通PRCさん」と、信頼につながりましたし、電通グループの他社の方からも「先進的で素晴らしい」と言っていただきました。

Q. 電通PRCには子育てのための制度がいろいろあると思いますが、皆さんが利用した会社の制度をお聞かせください。

長谷川

私が復職したときは、勤務時間を短縮する時短勤務制度を利用しました。ただ、現在はリモートワークやフレックスタイム制度※も導入され、時短勤務に限らずさらに柔軟な働き方ができるようになっています。

コロナ前は夫が仕事中は私一人で子どもを見る生活だったのが、コロナ禍で社内結婚の夫がリモートワークに変わったことで、私以外にも、家に大人がいる状況になったのは大きかったです。何かあったときに安心ですし、特に子どもが小さい頃は目が離せないので、例えばトイレに行きたいときに子どもの相手を代わってもらうなど、ちょっとしたときに夫が家にいてくれて助かりました。

池田

フレックスのおかげで、働きながら育児もできるので、育休期間を短くできました。夕方から寝かしつけまでの間は予定をブロックして、子どもが寝たら残った仕事するといったこともできるようになったので、仕事をしながら育児もできますね。

※当社では2024年1月現在、コアタイム無しのフレックスタイム制度を全従業員に適用しています。

Q. 復職後は元の部署で働くのでしょうか?

長谷川

復職後の社員は、基本的に産休・育休前と同じ部署に戻ることになっています。ただ「産前と全く同じような形で、フルで働いてください」という意味で戻っていただくわけではなく、働き方や業務内容については、本人や上長と話し合いながら決めていきます。

Q. 仕事しながら子育てをする中でのご自身の変化や、仕事と育児を両立させるために大切にされていることを教えてください。

池田

子どもが生まれる前は、仕事と育児の時間を分けてやればよいという認識でしたが、相手が人間なのでそうはいかず……イレギュラー対応が増え、その中でも隙間を見つけて仕事や家事をする方法を考えざるを得なくなったので、より効率的に動けるようになってきたかなとは思います。

西山

無駄なことはせず、隙間時間をどう活用するかということを考えるようになりましたね。会社が契約しているリモートオフィスが自宅から徒歩で行ける場所にあり、家で何かあれば、すぐに帰ることもできるので、そこをよく利用したり、会議はできるだけ早く終わらせたりと工夫しながら、育児の時間に充てていました。

私は料理を作るのがあまり好きではないので、夫が毎日夕飯を作ってくれますが、代わりに掃除や洗濯は私がやっています。お互いに好きな家事ならストレスが少ない状態でできるので、家庭がうまく回ります。家庭がうまく回ると、仕事もうまく回るので、夫婦でよく話し合うのが大切かなと思います。

Q. 先ほどフレックスタイム制度のお話もありましたが、皆さんの1日のスケジュールを教えてください。

長谷川

勤務時間は9時半~17時半がメインです。私は朝に弱いタイプなので、仕事が残っていれば、子どもの寝かしつけ後に片付けて、それでも終わらなければ翌朝にやるようにしています。

池田

10時~17時を仕事の時間に充てています。朝は必要に応じて仕事をしますが、朝食や保育園の送りで慌ただしいので、会議は入れないようにしています。子どもはなぜか決まった時間に必ず寝つくので(笑)お風呂に入れる17時ごろ~20時はブロックして、子どもが寝たら、夕飯を食べながら仕事することもあります。リモートワークとフレックスタイム制度のおかげで、会議が終わったら、すぐに子どもの世話に移ることもできますね。

Q. 子育ての経験がPRの仕事に生かされることはありますか?

池田

各企業の子育て施策が本当に役立っているか、当事者目線で考えられるようになりました。PRというコミュニケーションを考える上での視点が増え、いろいろなヒントがあると感じています。

西山

視野が広がり、「世の中にこんなに子どもがいるんだな」とか、「ベビーカーや車椅子が通りやすいように、駅の改札機の幅が1カ所だけ広がっているんだな」とか、立場が変わることでこんなに世界の見え方が変わるのかと驚きました。

長谷川

アイデア出しのディスカッションで、子育て中の親としての意見を求められることが多くなりました。育児をしているからこその気付きがヒントになります。

PRは、好きなことやこれまでの経験など、人生の全てが仕事につながるので、産休、育休、子育て、それによって働き方を変えてきた経験の全部が仕事に生かされると感じています。

Q. 最後に就活をしている学生さんにメッセージを!

池田

結婚するかしないか、子どもを持つか持たないかは自由ですが、子育てしながら仕事をすることは、自身のキャリアにとってマイナスになることはなく、それによって、もっともっと仕事が楽しくなると感じています。育休の推進も含めて、プライベートと仕事を両立する制度が世の中でも当社でも整ってきていますし、社会の風潮もそれを後押ししているので、仕事をしながら子育てすることを望んでいるのなら、恐れず進んでいただけたらと思います。

西山

当社は育休を取りやすい環境の会社だと感じています。社員の皆さんが味方で、お互いがお互いの人生をより良くすることを考えて動いていますし、制度もそのように作られています。いろいろな人の価値観を受け入れてくれる会社であることは間違いないと思うので、安心していらしてください。

長谷川

当社は、いかに社員が働きやすくなるか、公私を両立できるかということを考えた制度が整っていると思います。どんな環境の方でも働きやすい会社を目指していて、人事の私も理想の働き方をかなえるサポートができたらと考えています。

今も仕事と子育てを両立するための制度がかなり整っていますが、制度がなかったら相談して作ることも可能な会社だと思います。私も子どもの成長とともに、子育てしながら働く環境がどう変わっていくのか、まだまだ分かりませんが、これから先も会社や上司、先輩、同僚に相談すればどうにかなると思っています。もしご縁があって入社された後も、一緒に解決していけると思います。

子育ての経験によって世界の見え方が変わったことで、PRにおける「視点」が増えたと話されていたことが印象的でした。
電通PRCは、育休・産休を取得しながら働く子育て社員が多くいることや、リモートワークやフレックスタイム、リモートオフィスなどによる、両立するための制度が整っています。
また、多様な働き方を支える制度が存在し、周りの理解があるということは、子育て社員に限らず、全ての社員にとって働きやすい環境であると言えるのではないでしょうか。
これから入社する学生の皆さんも、不安を感じることなく、ぜひ飛び込んできてください!

<執筆>山下奈々・吉永沙惠佳