SCROLL
GALLERY

PR会社の仕事のやりがいは?電通PRCってどんな会社?メディア出身社員に聞いてみた!

電通PRコンサルティング(以下:電通PRC)には、新卒で入社した人もいれば、転職して入社した中途社員も多くいます。「どんな人が働いているのだろう」「PR会社の仕事のやりがいは」。就活生の皆さんの疑問に答えるべく、今回はテレビ局から電通PRCへ入社した社員にインタビューをしました。PR会社とメディアの接点や、入社後に感じたPR会社の仕事や電通PRCの魅力などについて、メディア出身者ならではの視点で語ってもらいました!

※プライバシー保護のため、画像を一部処理しております。

※2023年2月時点の内容です。

コロナ禍でPR会社との接点に変化。ただ、メディアとPR会社が目指すものは変わらない

Q.前職の仕事内容を教えてください。

 

テレビ局で報道番組を作っていました。

経験した仕事は、「記者」と「制作記者」です。記者は、いわば「現場の最前線」ですね。取材に行って、話を聞き、原稿を書くのがメインの仕事です。一方、制作記者は「ニュースを放送する最前線」です。全国の記者、映像取材の担当者が集めた情報や映像素材をいかに組み合わせるかを考え、番組を構成・演出します。似ているようで違う二つの仕事を経験できました。

 

Q.前職でPR会社と接点はありましたか?具体的にどのような形で関わることが多かったですか?

 

新しい映画の公開や大型商業施設のオープンといった、番組で取り上げられそうな情報を提供してもらいました。実際に取材に行ったこともあります。その際に企業とテレビ局の間をPR会社が取り持ち、問い合わせの対応や撮影の調整を行っていました。

 

Q.コロナ禍でメディアとPR会社の関わり方に変化はありましたか?

 

コミュニケーションの手段ですね。オンラインの発表会やイベントが増え、PR会社の社員と直接会って話す機会は減った印象です。

ただ、コミュニケーションの手段が変わっただけで、両者が目指すものは変わらないと強く感じています。メディアもPR会社も、社会にとって価値のある情報をいかに集め、世間の人々にいかに訴えかけていくかがとても大切です。その本質はオンラインのコミュニケーションが増えたいまでも変わっていません。

 

「経済の現場を間近で見たい」 その思いからPR会社へ

Q.なぜテレビ局からPR会社に転職したのですか?

 

二つ理由があります。一つは、東日本大震災の取材が節目を迎えたことです。私は震災の取材がしたくて東北地方に赴任しました。その後、制作記者になり、「震災から10年」を伝えるプロジェクトを担当しました。被災された方にとって、10年の区切りに意味はないと思います。ただ、昼夜寝食を忘れて向き合ってきた取材を終えた時、正直、力が抜けました。そして自分の仕事を一度見つめ直したいと思いました。

もう一つは、「経済の現場を間近で見たい」と考えたことです。制作記者になり、政治、経済、国際と、幅広い分野のニュースに触れました。特に経済の奥深さに気付きました。記者に戻って企業の取材をする選択肢もありましたが、もっと現場に近いところに身を置いて仕事ができないかと考えた時、PR業界に行きつきました。

Q.現在の仕事について教えてください

 

危機管理広報の支援をしています。企業で不祥事が起こった時、どのように情報発信をすればその企業の評価に与える影響を最小限に抑えられるかを追求する仕事です。企業の評価が下がれば、業績や組織の存続に関わることもありますので、それらをいかに食い止めるかを考えてコンサルティングをしています。

Q.今後やってみたい仕事や目標はありますか?

 

いまの仕事を極めたいです。本当に大好きな仕事なので。「電通PRCに依頼したい」はもちろんのこと、最終的には「電通PRCの私に依頼したい」と個人で指名してもらえることが理想ですね。

電通PRCの魅力は、穏やかな社風と絶妙な規模感

Q.電通PRCの入社時の印象はどうでしたか

 

体育会系と思っていましたが、いい意味で裏切られました。心にゆとりをもって働ける環境ですし、穏やかな人が多いです。
あと、社員約300人という絶妙な規模感のためか、一人一人が責任を持って働かないと回らないです。各人の裁量が大きいとも言えるかもしれません。

「ビジネスだけど研究者」 PR会社の仕事の魅力

Q.電通PRCの仕事のやりがい、面白みはなんでしょうか?

 

「ビジネスだけど研究者っぽい」ところです。担当するクライアントを知ることは大事ですが、業界全体の動向など、企業に関する周辺情報も広く調べます。そうした情報を集め、蓄積していく過程は研究しているみたいでとても楽しいです。

また、PR会社には、メディアにまで届かないようなものも含め、企業のあらゆる情報が入ってきます。ある企業のプロジェクトや官公庁の施策がどのような背景で実施され、社会がどう動くのかを垣間見られる瞬間はわくわくします。

PRパーソンに必要なのは「オープンマインド」

Q.PR会社に向いている人はどのような人だと思いますか?

 

オープンマインドな人。オープンマインドとは、さまざまな立場に立って物事を考えられることです。PRの仕事では、さまざまなステークホルダー(利害関係者)と良い関係を築くことが重要です。そのためには、関係者それぞれの物事の見方を理解する必要があります。クライアント側に立つのか。消費者側に立つのか。監督官庁側に立つのか。一つの物事に対しても見方は異なります。正解は一つではないですし、解き方も変わります。だからこそ、「これ!」と強い信念を持って突き進む人というより、ちょっと俯瞰(ふかん)して見られる人が向いていると思います。

 

Q.最後に、就活生へのアドバイスをお願いします!

 

「自分の喜怒哀楽に正直であれ」です。「喜怒哀楽」のどれがモチベーションになってもいいと思います。「これをやると喜びを感じるから」「こんな悲しいことをなくしたいから」など、「喜怒哀楽」は何かを書き出し、考えてみてください。「その感情を生かせる仕事は何だろう」と考えれば、向いている仕事が見えてくるかもしれません。

 

 

<執筆>立野広海・吉岡舞香